通常の外構では出しえない門構え&ムラ感のある塗り壁テクスチャーの塀

門構え

「門まわり」は、住まいの第一印象を決定づける重要な場所です。しかし、既製品の門柱や均一な仕上がりの塀では、どうしてもどこか“見慣れた外構”になってしまいがちです。
今回ご紹介するのは、通常の外構ではなかなか表現できない、存在感のある門構えと、塀の表面、つまりテクスチャーにムラ感のある塗り壁のように見せる技術を用い、存在感のある外構工事を行いました。
材の表情や陰影を活かし、時間帯や天候によって異なる顔を見せるデザインは、住まい全体の格を一段引き上げてくれます。
この記事では、門構えのデザインのポイントや塗り壁仕上げの工夫などの魅力について詳しくご紹介していきます。

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大型犬がいる家

クライアントの方のお家には、長年の家族として大型犬がいらっしゃいました。犬好きの方に悪い人はいないといいますか、実にご家族の皆様から愛情を注がれているワンちゃんで、今回の門と駐車場の外構工事において、大事なことの一つに「愛犬が道路&外に出ていかないようにすること」「愛犬がそれなりに走り回れる広いスペースを確保すること」という条件がございました。実際飛び上がったところをみたことはございませんが、大型犬の跳躍力はそれなりにあるだろうという推測の下、やはり塀&フェンスはそれなりの高さにしないといけないという見解になりました。
塀を高くする、つまり「高い塀を作る」と言えば、そうです!、グランドアートウォールの出番となります!!
ブロック塀なら倒壊時にケガの危険性がありますが、グランドアートウォールなら「特殊発泡素材」のため、そんな心配は要りません!
家の入口で道路に面している側に、グランドアートウォールを用いた塀を作るという方向でまずは話が進んでいきました。

お客様が家の雰囲気とフィットするムラ感のある塗り壁テクスチャーを希望

クライアントのお宅は新築であり、実にオシャレな建物でございました。この建物の雰囲気を壊さぬよう、なんならこの建物と見事に自然にフィットするような門であり、塀でありフェンスを作りたいと思っておりました。
そんな時クライアント様の方から「塀の表面、つまりテクスチャーをムラ感のある塗り壁のようにできないか?」という相談を受けました。
その相談を聞いてピンと来たのですが、なんとグランドアートウォールには、ジョリパットという材料を用いた「サンディング仕上げ」というパターンがありましたので、こんな感じのものがありますがどうですか?と提案したところ、一発OKで進めることとなりました!
この「ジョリパットのサンディング仕上げ」を大まかに説明させていただくと、まずはジョリパットを塗ります。その後一旦乾いた後に、オービットサンダーという研磨機を使って表面を削って雰囲気を出します。結構無機質な感じが流行りの中、さらにその中で味を出す的な、例えれば新品のジーンズではなく、ダメージジーンズのような独特な味を醸し出します。

通常の外構工事では出来ない、こだわりの門構えと2mの高い塀

今回特にエネルギーを込めた点としまして、門の作り方にこだわりました。
門構えの写真を見ていただくと分かると思いますが、通常、門及び門扉(もんぴ)とは、入口に対してフラット、つまり平行に作られていることが多いはずですというか、ほとんどがそうだと思います。しかしこの門扉と門袖塀は少し斜めになっています。ではなぜ一体斜めになっているのか?。それは、門扉を開けて家の玄関に向かう際、家の玄関に直線的に向かえるように、門扉に角度をつけて、さらに玄関アプローチも斜めに設置したからが答えでございます!
門扉の設置及び門袖塀に角度をつけ、玄関アプローチも庭を斜めに横切るようにし、玄関までを直線的に見せるというのは、考えても中々できるものではございません。
またこの塀がブロック塀で作っていたのであれば、2mもある高い塀を並行又は90度の直角にしない限り、強度の問題が発生してとても危なかしくて建てられたものではありません。しかし、この塀の素材は?。そうです、この塀はグランドアートウォールの塀ですので、中は特殊発泡素材、要するに凄まじく強度の高い発泡スチロールのようなものですので、このような変則的な角度での塀の建て方も可能にしてしまいます!
言われないとわからないかもしれませんが、言われるとこの塀の特殊な形状がお分かりいただけることと思います!
写真の右側には植栽や、表札及びポストがあり、その後ろに人が立つスペースは必要になりますが、右側には必要がありません。通常の外構工事では出来ないけれど、では思い切って右側は通常の塀とつながる部分まで斜めに直線で接続するという発想は、設計面においても、安全面においてもまずグランドアートウォールにしか出来ないことと思います。

さらに、この塀は何と横の長さが15mほどあります!
こんな縦の高さが2mあって、横にも15mもある塀をそうそう見る機会は無いと思いますが、このような横長の塀はやはり通常の外構工事では現実的ではありません。
玄関アプローチに合わせたこだわりの入口の門扉と門袖塀の設置角度、そしてカーポートの入口を含めた横の長さ15m、高さ2mの門&カーポート&塀をしつらえた外構工事、まさに見事に仕上げた傑作と言えると思います!

門構え2
門を道路を背にして少し右側から撮った写真。右の塀に角度がついている
門構え4
門を道路を背にして少し右側から撮った写真。
右側の塀が切れ込んで右に行くにつれて道路に対し平行な塀に接続
玄関アプローチ
玄関アプローチと玄関の写真。玄関に対して斜めに玄関アプローチが
続いている。後ろに斜めに設置された門扉あり
高さ2mの塀
高さ2mの塀が幅広くつながっています。壮観!
(塀の間に見えている門は、カーポートの門です)

側面のフェンスにこだわりあり

側面にはフェンスを設置することとなりました。もちろん普通のフェンスでは面白くないということで、クライアント様のリクエストでルーバーフェンスを設置することになりました。ルーバーフェンスとは、細長い羽板を用い、一定の角度や間隔で並べたフェンスのことを示します。特長としては、

・羽根を斜めに配置することにより、正面斜めからの目隠し効果が高い
・風や光を通す。完全に目隠しよりも通気性、採光性がある
・デザイン性が高い

ということが挙げられます。
デザイン的にも、実用面でも、今回のクライアント様にバッチリなフェンスであったと思います!

ルーバーフェンス
ルーバーフェンスと門
ルーバーフェンスのアップ
ルーバーフェンスをアップで見ると羽根に角度がついているのが分かります

ポイントになる植栽を配置

植栽のある門
こだわりの植栽

最後にポイントとなる植栽にもこだわりました。
今人気が高まりつつある、オージプランツを植栽として入れました!
オージープランツは、オーストラリア原産の植物一般を総称していいますが、そもそもオーストラリアは大陸が古く、他地域と隔絶されていたため、独特の進化を遂げた植物が多く、乾燥や日差しに強い、そしてワイルド感や自然なラフ感を醸し出すという特長があります。
加えて成長が比較的ゆっくりなので、剪定管理が楽というのも嬉しい点でもあります。
意外にあるようで無いこの植栽、分かる人には好んでいただけるのではないかと思います!

外構を楽しもう!

外構は、単に敷地を囲うためのものではなく、住まいの個性や暮らし方を映し出す大切な要素です。今回ご紹介した門構えとムラ感のある塗り壁テクスチャーの塀は、機能性だけでなく「表情」や「余韻」を大切にした外構デザインの一例です。均一ではないからこそ生まれる味わい、グランドアートウォールだからこそ表現できる奥行きは、年月を重ねるほどに住まいへ馴染み、愛着を深めてくれます。
「他とは違う外構にしたい」「既製品では物足りない」と感じている方にとって、塗り壁や門まわりのデザインは大きな可能性を秘めています。外構づくりは、正解が一つではありません。だからこそ、住まいに合った“らしさ”を丁寧に形にすることが大切です。外構でお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。理想の門構えを、私たちと一緒にカタチにしていきましょう。

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