
通常、自社企業の存在をその地域で認知していただくのに、屋外で用いられる施策で一番多いものは看板ではないかと思います。
こちらのクライアントの代表の方より、「通常のありきたりの看板では面白くないので、何かそれに代わるいいアイデアは無いですか?」というご相談をいただいたことが今回のオブジェ作りへの運びとなりました!
看板の代わりに、他社とは違う何か印象に残るもの、そしてデザインはスタイリッシュかつアンティーク調であり、洗練されているイメージを与えたいという意識はありました。
そこで、この度塀をオブジェとして、会社のロゴをセンターにドーンとデザインしようではないか!とひらめき、ご提案したところ、クライアントの社長様も「面白そうですね!」ということで、あっさり製作することになりました!
コンクリートに見える塀の素材は何なのか?

まずキャンパスとなる塀ですが、無骨に見えながらも、洗練された印象を与えるコンクリートの打ちっぱなしのイメージがひらめきました。
そして実際の作品ですが、塀はコンクリートの打ちっぱなしに見えると思いますが、実はグランドアートウォールなんです!
素材は発泡スチロールなんです!。ですので、まず倒れることは99.9%ないですが、もし万が一のことがあっても安心です!
見た目本物のコンクリートに見えるように加工

そしてグランドアートウォールの上にローラーウォールの「コンクリート調仕上げ」というものがありまして、表面をコンクリートの打ちっぱなしそっくりにさせていただきました。一般の方ですと、近くに行っても実際コンクリなのかそうでないのかわからないと思います。ちなみに実際コンクリートでこのような壁を作ったとすると「ピーコン」と「型枠の継ぎ目」が発生します。「ピーコン」とは、型枠を固定するために使われるプラスチック製のコーンのことで、主にコンクリートの壁や柱などの厚さを調整する役割のものです。「型枠の継ぎ目」とは実際コンクリで作る際は型枠に流し込むので、型枠の大きさに応じて筋がつくようになっています。なお、ピーコンを取り外した後の穴はPコン穴と呼ばれ、コンクリートの表面に丸い穴として残りますし、先ほど説明したように、型枠の継ぎ目も筋となって少し盛り上がった段差が残ります。
その上で塀の写真を見てください!
Pコン穴と筋となって少し盛り上がった型枠の継ぎ目も、リアリティを追求し、見事にデザインさせていただきました!
植栽と石とライトアップ

次に見ていただきたい点は、サボテンです。実はこのサボテンは金鯱(キンシャチ)といわれる種類で、「永続」「繁栄」「光と喜び」という花言葉がありとても縁起がいいとされています。スタイリッシュかつアンティークな塀ですが、これだけでは洗練さが過ぎると思いましたので、この金鯱というサボテンを植栽し、そしてこの植栽が映えるように、「サビ石」という赤茶けた石を積ませていただきました!。たまたまここでは用意できなかったのですが、夜にロゴを照らすようにロゴの左右にライトを2個、そしてサボテンのところにもライトを1個配置いたしました!。夜になっても、非常にスタイリッシュかつ幻想的な感じでとてもいいと思います。
テラスに枕木?

最後にこちらのテラスをご覧いただきたいと思います。
せっかくなので少しテラスにも工夫を凝らしたいというご相談を受けました。
アンティークなイメージのニーズがありましたので、いくつかのご提案の中の一つとして、電車の枕木を使ってヘリンボーン柄にしてみるのはどうでしょうか?という案をお出ししました。
結果的にこの案がベストマッチ!
無骨かつアンティークな雰囲気を醸し出しながら、ヘリンボーン柄に仕上げたことによって、他のテラスとの明確な差別化が実現されたと思います。
ちなみにヘリンボーン柄とは、V字が一方向に向かって直線的に連なっている模様で、オシャレなスーツとかにも用いられたりします。
これを今回テラスに、そして枕木を用いたというところが当社もとても気に入っています!
総評
業務としては広範囲に至ったわけではありませんが、至るところにクライアントの方のニーズや想いを汲んだ上で、いいご提案ができたのではないかと思っています。
結果的にクライアントの方にもとても喜んでいただき、来社される多くの方にも褒めていただいて好評ですと聞いております(^^)
ありきたりの看板を作るのに少し抵抗がある方、ぜひ塀に自社の情報をアピールしてみるこの施策、ご検討くださいませ!


