
外構工事やエクステリアの世界はもちろん明るい時間帯にいい感じの世界観を出したいとお思いの方が多いと思いますが、夜のことってお考えになったことございますでしょうか?。明るい時間帯にいい雰囲気なのは当然として、最近は夜、ライトアップしたらどのようになるのか?をものすごくご心配されるお客様も増えています。仕事を終えて帰ってきた時に、普通の家に帰るのと、外の雰囲気がいい我が家に帰るのでは、確かに日々のテンションも変わることと思います。この度はそんな夜のエクステリアの世界観が見事に決まったお客様の実例をご紹介させていただきたいと思います。
夜に帰るのが楽しい!、植栽と照明の魅惑的なライトアップ

山梨の中央市のお客様のご依頼で、玄関とアプローチ、庭、駐車場の外構工事(フル外構)を当社で承らせていただきました。
家は建てて既に3年位が経過しておりましたが、家の前のスペースは、特に外構工事を行っておらず、この度満を持しての工事となりました。
家を建ててから外構工事までしばらく時間が掛かった理由の一つとして、オーナー様の抱くイメージに近づけることが出来るのか?ということがあったことと思います。
オーナー様のイメージとしては、一日仕事をして疲れて帰ってくるときに、思わず自宅を見てうっとりするような、何かしら大きな暖かさに包み込まれるような、しばらくの間ボーっと家を眺めてしまうような、そんな家、そんなエクステリアの世界観が欲しい、という漠然としたリクエストがありました。
そのため、この度は特に「照明」と各外構の相性の良さを感じていただけるような、そういう世界観の設計をご提案させていただきました。
まず照明をしっかりと活かすには、陰影が生きる物体が必要になります。
そうです、ここでは植栽を数点設置させていただきました。
中木の植栽を3本、下草を9種類セットさせていただきました。

中木にはアオダモ×2、アオハダ×1を使用しました。理由はあまり大きくならないという特徴、そして特にライトアップすると陰影が映える!からでございます。
下草にはマホニアコンフューサ、シモツケ、ドウダンツツジ、ユキヤナギ、オタフクナンテン、コルジリネ、フランシアメイソン、セイヨウイハナンテンをセットし、明るい時間帯に足下を見ていただければ様々な花があり、緑以外にも赤・白・黄色など様々な色があることにちょっと気づいていただければ嬉しいなと思いまして9種類をセットさせていただきました。
さて夜になり、ライトアップが始まりますと、どうでしょう!、植栽の陰影が見事に投影されてとても映えている感じがお分かりいただけますでしょうか???
右の植栽の陰影は後ろの壁に、また正面の植栽の陰影は自宅の建物に掛かって、とてもムーディーな雰囲気を醸し出していると思います!
脇役としてのローラーウォール

右の植栽の後ろにローラーウォールの目隠しの壁を設置させていただきました。本来の意味はリビングが外から丸見えにならないようにすることが目的ですが、今回はライトアップ時に植栽の陰影を映えさせるという裏の目的がございました。ですので、通常の一般的な壁では物足りたいと思ったので、ローラーウォールで乱形石(ランケイセキ)の雰囲気が出るようにデザインさせていただきました。規則性の無い乱れた石が一枚の壁になっているように見えていると思いますが、実は近くで見てもらうと石のモチーフの中にラメが入っておりまして、光を照らすとキラキラ光って見えます!。もちろんライトアップ時にも光って見えますが、昼間の太陽光でもキラキラ見えるので、昼間も昼間で楽しんでいただけます。乱形石の無骨な壁にこだわりの植栽の陰影を出すというこの世界観、特にお客様に気に入っていただけたようで、当社としてもとても嬉しく思っております。
アウトリビングで楽しさを拡張

照明とは関係が無いのですが、リビングから飛び出して、外にテーブルや椅子やソファを出して、天気のいい日はビールを飲んだり軽食を楽しむみたいな空間があったらいいなというお客様のご要望を聞き逃さず、即座に「アウトリビング」をご提案させていただきました!
自宅のリビングの外への延長上にスペースを設けました。
先ほどお話しましたローラーウォールが目隠しになっていますので、アウトリビングでくつろぐ時も、他の人の目を気にすることはありません。

ローラーウォールの裏側、つまり乱形石の面の逆側は白色の壁にしてあります。この理由は、この壁にプロジェクターで映像を投影し、皆様でお楽しみいただくということを念頭において白い壁にしました。
ローラーウォールの隣の植栽が大きくなってきたら、さらに目隠し度も強くなってくると思います。未来はさらにいい感じになると思います!
総評
仕事で疲れて家に帰る時、また家族で出かけて夜帰ってくるとき、こんな家なら仕事の疲れも吹き飛んだり、家族みんなも家に帰るのが楽しみになっちゃいますよね。実際のお客様は最近焼き鳥機を購入されたようで、週末にアウトリビングで焼き鳥を焼きながら、プロジェクターでYOUTUBEを壁に投影し、ビールを飲むのにハマっているそうです。聞いているだけで楽しくなっちゃいますね!。これから当社もアウトリビングの世界観は押していこうと思っていますので、もしご興味おありの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。